「小学校でプログラミング的思考を取り入れた授業がはじまるらしいよ!」こんなニュースを聞いて、お子さんの教育に焦りを感じていらっしゃる方多いのではないでしょうか。
ITスキルに苦手意識を持つパパさんママさんだと余計に不安になってしまいますよね。
プログラミング教室は数多くありますが、どれもなかなかいいお値段で家計にも厳しい・・・
でもそんな方でも大丈夫です!
ITスキルがなくても、家庭内で無料でお子様にプログラミング学習をすることはできます!!
それは、無料教材を使って、分からないことはChatGPT先生に教えてもらうという方法です。
ChatGPT先生はどんどん進化していて、初心者にも分かりやすく教えてくれるんですよ。
手順を簡単に説明すると以下になります。
(無料と書きましたが、NHK受信料やインターネット使用料は別とさせていただきます。)
おうちプログラミング学習の手順
・スクラッチ(Scratch)」という子供向けビジュアルプログラミング言語のサイトに行き、アカウントを作る。
・NHKの教育番組「Why!?プログラミング」を見る。1回の放送は10分。
・NHKの教育番組「Why!?プログラミング」の公式サイトから番組で使用されたスクラッチのサンプルプログラムが入手できるので、好きなように改変して遊ぶ。
・プログラミングで分からないことがあったら、ChatGPTで質問する。(プログラムの画面のキャプチャを添付すれば簡単に内容を伝えられる。)
詳細は以下で説明します。
お子様のプログラミング学習にお悩みの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。
無料で簡単!おうちプログラミング学習の手順。
スクラッチ(Scratch)のアカウントをつくろう!
スクラッチをおすすめする理由。
おうち学習で無料でプログラミングの学習をするには、「スクラッチ(Scratch)」という子供向けプログラミング言語をおすすめします。
スクラッチ自体は有名なので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
スクラッチは、無料で使えるということ、そしてビジュアルプログラミング言語であることが大きな特徴です。
ビジュアルプログラミングとは、プログラムを小難しい英語を羅列して記述するのではなく、「右に動く」などの役割をもったブロックを並べて組み立てていく言語です。
子供にも分かりやすくて、実際当時小学校1年生だった息子も苦労することなく楽しんでいました。
ビジュアルプログラミング言語はスクラッチ以外にビスケットなど、他の言語もあります。
ただ、現時点で(2025年)一番普及しているものはスクラッチではないかと体感しています。
そのため、スクラッチは参考書やネット情報が多いです。そして、子供向けプログラミング教室、なかでは学校の授業でもスクラッチが使われることがあります。つまり、役にたつ機会が多いです!
また、ビスケットと比べるとできることが多いため、より面白い成果物を作ることができます!
スクラッチのアカウントを作る手順
スクラッチを使用できるように特別に環境を整える必要はなく、まずはアカウントを作るだけでOKです!

スクラッチの公式サイトの右上の「Scratchに参加しよう」ボタンからユーザー名、パスワード、メールアドレスなど登録するとすぐにできます。
ユーザー名は本名にしないように気をつけましょう!ユーザー名は作品を紹介するときなどに公開される情報です。
アカウント登録なしでも、スクラッチのサイトにアクセスするだけでも作品を作ることはできます。
スクラッチのサイトの左上ボタン「作る」をクリックするだけなので簡単です!
ですが、自分の編集したプログラムを保存するためにはアカウントが必要なので、私は登録することをおすすめします!
お子様がせっかく作っていて、途中で消えちゃった!となると悲しいので、こまめに保存しましょう。
その他、インターネット接続なしのオフラインの環境でも使いたい場合はアプリをダウンロードする必要があります。
オフライン環境で使用する方は多くないかなと思うのでここでは割愛します。
NHKの「Why!?プログラミング」を視聴しよう!
スクラッチの学習にNHKの「Why!?プログラミング」をおすすめする理由。
いきなりスクラッチをはじめよう!といっても、何から手をつけていいか分からないですよね。
スクラッチの解説はスクール、本と様々な手段がありますが、無料でお子様におすすめなのは
この番組は厚切りジェイソンと可愛いキャラクターがスクラッチの世界に入り込み、スクラッチワールドの危機を救う(プログラムのおかしな箇所を見つけて修正する)という内容です。
Why!?プログラミングをおすすめする理由
・1回の放送時間が10分、番組の内容も楽しくて飽きずに続けられる。
・サンプルのゲームが面白い。
・番組で使用したプログラムを無料ダウンロードできる。
おすすめ理由は上記です。
1回の放送で1つのプログラム、1テーマを扱います。厚切りジェイソンとキャラクターの掛け合いが面白く、テーマも簡単な内容から扱うので当時小学校1年生だった息子もしっかり理解することができました!
放送時間が10分というところも、飽きずに視聴できてよいですね!
テレビの放送時間を確認しなくとも、過去の放送回をWebでいつでも視聴できます!
ぜひ、お子様と一緒にパパさんママさんも見て勉強しましょう。
もちろん本で勉強する方法もあるのですが、動画視聴の方がよりハードルが低いかな、飽きないかなと感じています。
本ってお勉強感がでてしまいますよね。
もちろん、お子様の性格によりけりですので、お子様により合っている教材があればそちらで構いません!
番組で扱われるプログラミングのサンプルゲームはカラフルでかわいいキャラクターがでてきて、子供が楽しめる内容です。肝心のプログラミングの内容も難しすぎることはなく、上手く作ってあるなと感じます。
そして、番組で使用したプログラムを実際に自分で改編できるという点がとても良いところです!(次の章で手順を詳しく説明します。)
自分で1からプログラムを作るって初心者にはなかなか大変ですよね。
はじめは、サンプルプログラムを一部変更して違いを楽しんでみましょう!
慣れてきたら真似をして別のプログラムを作ってみてもよいですね!
例えばキャラクターが右に進んでいたものを左に変えてみる、色が赤に変わるところを青にしてみる、とブロック1つで可能な修正でも、変化が目に見えるのでお子様は喜ぶと思います!
私は元SEですが、実際の現場でも自分でコーディングを思いつく!ということより他の使えそうなコードを調べてどんどん真似していました!サンプルの修正やまねっこはどんどんやっていきましょう!上達への近道です。
Why!?プログラミングの視聴方法。
Why!?プログラミングはテレビ放送もありますが、不定期なのでネットで過去作を視聴する方法をおすすめします。
NHK for SchoolのWhy!?プログラミング公式サイト内の放送リストから視聴できます。
今年度の放送とその他の放送があると思いますが、まずはじめはその他の放送の「スクラッチを始めよう」から視聴しましょう!
スクラッチの使い方や番組ホームページの見方まで解説してくれます。
次の視聴には「壊れた魚を動かせ」や「おかしな踊りを直せ」がおすすめです。(難易度が低いです。)
さらに次の視聴は「文房具でシューティングゲームを作れ」がよいでしょうか。こちらをマスターすると的当てゲームが作ることができるので、一気に面白くなります!!
Why!?プログラミングのサンプルコードを改編して遊ぼう!
Why!?プログラミングのサンプルコード入手手順。
Why!?プログラミングの公式サイトから、無料でサンプルプログラムを入手することができます。
まずは、Why!?プログラミングの公式サイトの番組のスクラッチのページを開きます。

そして、欲しい放送回の「SCRATCHはこちら」ボタンをクリックすると、スクラッチのサイトに画面が遷移してそれぞれのプロジェクト(1つのプログラムをプロジェクトという単位で書かれています。)を選べるようになります。
欲しいプロジェクトをクリックすると以下の画面になります。

こちらの右上の「中をみる」ボタンをクリックすると、スクラッチのコードを見ることができます。

そして、画面中央上部の「リミックス」ボタンをクリックすることにより、このサンプルコードを自分のスクラッチエリアにコピーしてダウンロードすることができます。無料です!
自分のエリアにダウンロードしたスクラッチコードは、自由に改変可能です!
お魚をすばやく動かしてみたり、背景を変えてみたり、好きなように楽しんでみましょう!
わからないことはChatGPTに質問しよう!
ITスキルに苦手意識をもつ保護者のみなさまが一番不安に思うことが、分からないことがあったときに子供の質問に答えられない、ということだと思います。
確かに、国語や算数と違って学校の必修科目ではなかったので分からないですよね!
ですが、今は生成AIがかなり賢く親切になっているので、たいていのことは解決できます。
直接解決に至らなくても、ヒントをたくさん提示してくれるので、とっても助かるんです!
プログラミングについてChatGPTに質問する手順。
では、具体的な方法を説明しますね。
ここではChatGPTを使用しますが、気に入っている生成AIがありましたらそちらでも構いません。
できれば、画像添付が無料のものが望ましいです。
まず、上手く動かないスクラッチのプログラムのコードのスクリーンショットをとります。
スクリーンショットをとる理由は、コードをいちいち文面で説明するよりも、画像をAIに読み込んで解析してもらうほうが楽だからです!

可能なら、画面全体ではなく必要なコード以外は消して容量を小さくすることをおすすめします。
(2025年現時点での話ですが、ChatGPTの画像添付が無料でできる時間あたりの容量に制限があるためです。容量オーバーした場合は、また1時間ほど時間をあけてトライしてみましょう。)
そして、ChatGPTのサイトにログインします。履歴を残したい場合は、ChatGPTのアカウントも作りましょう。アカウント自体は無料で作成できます。
下部に「質問してみましょう」と書かれたエリアがあるので、こちらに聞きたい内容を書きます。

ここでは、以下のように書いてみました。
「Scratchでプログラミングをしています。どのように修正したらよいか教えてください。
対象のスプライトが左右に動き、端についたら跳ね返る動きを繰り返したいです。
画像のようにプログラミングしたら、端についても跳ね返りません。
修正点をおしえてください。」
画像を添付するので文章は最低限の記載にしました。難しい言い回しはないですよね。こんなもので大丈夫です!
画像の添付は、文章を記入するスペースの下の「+」ボタンをクリックし、「写真とファイルを追加する」を選択します。
この疑問へのAIの回答が以下の画像になります。


「原因」「修正方法」「修正後のスクリプト構成」とかなり丁寧に解説してくれます!
ちなみに、この回答通りに修正したら、問題は解決しました!
ChatGPTからの回答でエラーが解決できなかった場合の対応。
実際にプログラミングを開始すると、前述したような単純なミスではなく、もっと複雑なエラーに直面することがありますよね。
そういったとき、必ずしもChatGPTからの最初の回答が正解ではない可能性もあります。
忘れないでほしいことは、ChatGPTはあくまで修正ポイントと予測されることを提示してくれているだけで、絶対的な正解ではありません。
この場合は、もう一度質問してみましょう!
例えば、以下のように書きます。
「先ほどの回答をもとに修正しましたが、エラーの○○が解決せず△△の動きになりました。他の修正案を教えてください。」
すると、すぐにAIが他に考えられるエラーの原因を教えてくれます!
ChatGPTの醍醐味は、このようにやり取りできることだと思います。
すぐに答えをくれないならChatGPT使う意味ないじゃないか!という方もいるかもしれませんが、実際にプログラムを組んでみると自分ではエラーの原因ってなかなか気がつかないことが多いんですよね。。
こういうときに自分で試行錯誤することはもちろん力になるのですが、子供の場合すぐに飽きてやめてしまうかもしれません。
そんな時にヒントでもいいのでいつでもすぐに聞ける存在って本当に助かりますよ!
もちろん、Google検索してみることもありだと思いますが、初心者さんにはChatGPTがわかりやすいのでおすすめです!
ChatGPTからの回答が難しくて理解できなかった場合の対応。
ChatGPTの回答は丁寧な場合が多いですが、もし難しかった場合は以下のように書きましょう。
「回答が難しくて理解できません。小学生にも分かるように簡単な言葉で説明しなおしてください。」
AIへの質問の仕方のコツとして、場面設定するとよいと言われています。
例えば以下のように前置きします。
「あなたは小学校低学年を教えるプログラミングの先生です。小学校低学年の子供たちが理解できる言葉を使って、以下のプログラミングのエラーを修正してください。」
そうすると、AIが小学校のプログラミングの先生になりきって優しく解説してくれますよ!
最近のAIははじめから丁寧な場合が多いですが、よりかみ砕いた説明を求めるならおすすめの方法です。
いかがでしょうか。
お子さんと一緒にプログラミングにチャレンジできそうな気がしてきませんか?
まずは家で試してみて、もし難しければ教室を考えるなり、別の方法に挑戦してみるとよいと思います。
まずは無料で気軽にチャレンジしましょう!
お子様のプログラミング学習にお悩みの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。