小学生のお子様が英検3級合格を目指しているご家庭のなかで、ライティングが上手く書けないとお悩みの方多いのではないでしょうか。
実際、英検4級と3級を比べると、リーディングとリスニングに大きな差はないのですよね。新しくライティングが追加されることが1番の違いです。
小学生のお子様は特に、文法よりも聴くことが得意でリスニングで得点をとっているタイプが多いと思います。
ただ、このライティング侮るなかれ。配点は全体の3分の1を占めているので、ここを落とすと一気に3級合格が遠のいてしまいます。
考えてみてください。リーディングやリスニングはたくさん問題があって550点なのに、ライティングはたった2題だけで550点になってしまうんです!ライティング1題のパワーすごい・・!
この記事では、小学校6年生で息子が英検3級合格した際のライティング対策で効果があったと感じたものを紹介します。
英検のライティングにはある程度決まった型があり、知っているかどうかは大違いです。
また、英語力に不安がある保護者の皆様の場合、子供のライティング添削にお悩みかもしれません。
ですが、ChatGPTを使えば外部の先生に頼らずともしっかり添削できますよ!
お子様の英検対策にお悩みの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。
文法はひとまず中学校1年生レベルをマスターしよう!
小学生の英語学習において、あまり文法!と強調したくはありませんよね。
ただし、ライティングをするにあたり、最低限の文法は必要不可欠です。
英検3級の出題範囲は中学校3年間分に相当しますが、ライティングにおいてはひとまず1年生の範囲までで大丈夫です。
欲を言えば、中学校2年生の範囲の以下も勉強できているとより良いです。
There is~. There are~. 未来形(will, be going to) さらに可能なら動名詞も。
おすすめ参考書
我が家では文法の勉強は文英堂の「英文法パターンドリル」を使用しました。
説明がわかりやすく、自分で英文を作りながら習得できるのでライティングの勉強に適していました。
小学校高学年の息子が1人で読んでしっかり理解できる内容でしたよ!
ですが、あまり分厚すぎず分かりやすい本であれば何でもよいと思います。
おすすめ動画
しっかり文法を勉強するなら本が1番だと思いますが、もっと楽しく勉強したいお子様にはYoutubeの動画が取り組みやすいでしょう。
Youtubeの動画は「やり直し英語塾 ナオック」さんの動画が分かりやすかったです。
大人向けに中学生の英語の学びなおしという名目の動画ですが、説明が非常に分かりやすく小学生の息子が十分理解できていました。
もっと基本的なことから知りたい方には、「数学・英語のトリセツ」さんの「小学生 はじめての英語」シリーズがおすすめです!
可愛い絵柄の先生とスライムみたいな生徒の会話形式の授業で、文法なにそれ?なお子様でも楽しく視聴できると思います!
ただ、動画だけだと実際使えるものとしては身につきません。アウトプットが必要です。そのため、ライティング練習にしっかり取り組むようにしましょう!
参考書と比較すると、やはり問題を実際に解いてみる手順を含む分本の方が身につくかな、とは感じています。
その他にも英文法が学べるアプリもあるようです。我が家では使っていないので具体的な紹介は避けますが、ゲーム感覚で楽しく勉強できそうですね!
英検3級ライティングのコツを学ぼう!
英検3級ライティングにはコツがあります。
我が家では、はじめに予備知識なくいきなり過去問を解いてみたので、えっライティング難しい・・・大人の親でもなんて書こうか迷ってしまう・・・と時間がかかってしまいました。
英検3級ライティングは出題のパターンが決まっています。
なので、答え方もこうしたらいいとパターン化することができます。
例えば〇〇と△△どちらが好きなの?と聞かれたら、○○が好きです。理由は2つあります。理由の1つ目は~~と答えるといった形式です。
これらの解答のコツを我が家は参考書で勉強しました。
おすすめ参考書
我が家はジャパンタイムズ出版の「最短合格! 英検®3級ライティング完全制覇 」で勉強しました。
実は英検3級のライティング対策本はあまり多くありません。リーディングやリスニングに比べて歴史が浅いからでしょうね。
この本を選んだ理由は以下の通りです。
・ライティング対策の説明と練習問題の分量が半々でバランスが良かった。
(練習問題ばかり掲載されている本もあります!息子は初心者だったので説明もしっかり欲しかったのでこちらにしました。)
・2024年度からの新傾向である、Eメール問題の対策も載っている。
・内容がすっきりまとまっていて読みやすかった。重要な箇所が分かりやすかった!
もちろん、動画やインターネットの情報を元に勉強しても構わないと思います。
本のメリットとしては、情報が信頼できることがまず挙げられます。
そして、いつでも手軽に調べることができるので、練習問題を解きながらぱっと確認できて息子にとって使いやすかったようです。
【重要】ChatGPTにライティングの添削をしてもらおう!
ChatGPTでライティング添削をするメリット
ライティングのコツを一通り学んだら、あとはどんどん実践していきましょう!!
ライティングは書きっぱなしは意味がありません。
添削してもらって自分の文章の改善点を知ってこそ練習をする意味がでてきます。
しかし、パパさんママさんが英語の先生でないかぎり、なかなか添削って難しいですよね・・・
そもそも、私たち親世代の英語の勉強って読みが中心で、書いたり話したり、自分で表現することは不慣れだったりします。
ライティング添削には英語の先生にお願いするなど他に方法はありますが、ChatGPTを使うメリットがあります。
ChatGPTでライティング添削をするメリット
・いつでも時間を問わず添削依頼できる。添削の結果も数秒で返ってくる!
・添削された英文が自然で、十分満足できるレベル。
・例文もいくらでも作成してくれる。
・無料!!(文章生成のみの場合です。)
最近の生成AIはよくできていて、英文はとても自然だし添削結果も修正点を分かりやすくまとめてくれていて、もうこれで十分だな!と感心するレベルですよ!
そんなレベルの高い添削がいつでもどこでも、無料でできるのですから、利用しない手はないと思います。
ちなみに、ChatGPT以外の生成AIで使い慣れたものがありましたら、そちらでも構わないと思います。
ChatGPTでライティング添削する手順
まずはChatGPTのアカウントを作成します。アカウント作成自体は無料でできますし、メールアドレス入力くらいで簡単にできます!
Googleアカウントを利用するならもっと簡単です。
その後は質問エリアに記述してChatGPTに聞くだけです。
我が家では以下のようなプロンプト(ChatGPTへの命令文)を使用しました。参考までに紹介します。
ChatGPTライティング添削用プロンプト
あなたは英検3級のライティングの添削者です。
25語~35語で、質問について考えとその理由を2つ英文で書きます。
日本人の中学生でも理解できる英文を使用します。
質問はこちらです。
「質問の英文」
添削してほしい回答はこちらです。
「添削してほしい作成した英文」
実際、こう書かなければいけないというプロンプトの決まりはありません。
ChatGPTへのプロンプト作成のコツとしてよく言われることが、役割の設定をしてあげるとよいということです。
ここでは、「あなたは英検3級のライティングの添削者です。」ということで役割を決めました。
それから必要な条件と、やさしい英文にしたかったので「日本人の中学生でも理解できる英文を使用します。」と記述しました。
実際に息子の作成したライティングを添削したときの画面を紹介します。
まず質問文から。

添削結果です。


いかがでしょうか?
自然な英文ですし、修正ポイントもかなり分かりやすく教えてくれます!!
とはいえ、ChatGPTの回答は英文自体は自然で文法間違いなどはほぼなかったのですが、たまに指定した条件から外れることがありました。
例えば、単語の数が指定と違うように修正されていることがありました。
また、理由をFirst~Second~と書きたかったのに、その記述を消されてしまったこともありました。
そんなときはもう一度文章を修正しなおしてもらいましょう!
ChatGPTのいいところは、やり取りができて内容をブラッシュアップできることです!
「修正後の英文が25文字以下になっています。25語~35語で書き直してください。」
「理由は、First、Second と記載する形式でお願いします。修正後の英文を書き直してください。」
ChatGPTにライティング解答の例文を書いてもらう手順
ChatGPTを使用して、ライティング解答の例文を書いてもらい勉強する方法もおすすめです!
例えば以下のように記述します。
ライティング解答の例文を書いてもらうためのプロンプト
あなたは英検3級のライティングの解答者です。
25語~35語で、質問について考えとその理由を2つ英文で書いてください。
理由は、I have two reasons. First~. Second ~.と記載する形式でお願いします。
日本人の中学生でも理解できる簡単な英文を使用します。
解答は3パターンお願いします。
質問はこちらです。「質問の英文」
この時のプロンプトのポイントも役割設定と条件を明確に書くことです。
ChatGPTはすぐに3パターンの例文を書いてくれます!
もし例文が気に入らなかったらもっとほかの表現で書いてもらうように頼みましょう!
「○○の表現は難しいです。もっとやさしい英語を用いて例文をあと5パターン書き直してください。」
また、解答をもっと具体的に指定してもよいでしょう。
「サッカーを好きな理由として、将来サッカー選手になりたいからということを含めて英文作成してください。」
気に入った表現は自分の持ち武器として、覚えておくようにしましょう!!
何度も練習していると、質問文が違ったとしても同じような表現を使って答えることができて、自分なりのパターンが身についてくるはずです。
ChatGPTに自分のライティング修正ポイントをまとめてもらう手順
何度もライティング練習を繰り返していると、自分の間違えやすい傾向がでてきたり、前に間違えたポイントを忘れてしまったりすることありますよね。
我が家では最初はノートにまとめていたのですが、途中でまとめもChatGPTでできるのではと思いつきました。
ChatGPTは自分のアカウントを作らなくても利用できますが、アカウントを作って質問することで過去の履歴が残ります。
この履歴を利用することで、ChatGPTに修正ポイントのまとめをお願いすることができます!
例えば、以下のようにお願いしてみました。
「今までのライティング添削の履歴をふまえて、修正ポイントとして気をつけたほうがいいところを箇条書きでまとめてください。」
結果が以下の通りです。なかなか分かりやすくまとめられていますよね!


ライティングで聞かれる質問は、二次の面接の質問にも似ています。
自分で言葉を生み出して書くか話すかの違いなので、二次対策にもつながると思っています。
しっかりライティング対策して、ぜひ英検3級の合格をつかみとりましょう!!
リーディングとリスニング対策について
今回はライティングメインで記事を書いたのですが、リーディングとリスニングも無策だったわけではありません。
ただ、3級の対策は4級とほぼ変わらなかったため割愛しました。
英検4級の対策記事は別記事としてまとめています。
リーディングとリスニング対策について簡単に書くと以下になります。
リーディング対策
毎日、1日最低10分は英語絵本の多読をする。(音声が流れるタイプのオンライン絵本)
過去問を解く。
リスニング対策
試験開始2カ月前頃から毎日、過去問や練習問題を1日最低10分は取り組む。
リーディング、リスニング共に英文を読んだり聞いたりするだけではなく、自分で声に出してシャドーイングをすることを大切にしました!
そしてなんといっても語彙力大事!!単語と熟語は毎日触れて覚えました!英検3級の単語帳を使用しました。
手順について、詳しくは以下の記事を参照してください。
お子様の英検対策にお悩みの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。