学校の勉強内容は理解しているようだけれど、プラスアルファの力をつけていきたい!
特に算数は差がつきやすい教科なので、小学生のうちから応用問題にもチャレンジしてみたいですよね。
でもそれって塾に行くしかないのかしら・・・とお悩みのパパさんママさんへ。
もし、お子様が中学受験をする予定でしたら塾は必須かもしれません。
ですが、私立受験のような特殊な勉強が必要ない場合は、家庭で市販の問題集を解くだけで十分応用力は身につきます!
わが家は塾なしですが、先日の全国統一小学生テストの算数は通塾生と遜色ない成績をとっています。(偏差値73)
この記事では、わが家で息子が実際に取り組んできた算数のハイレベルな問題集から厳選して、特におすすめしたい本を紹介します!
実際に解いて感じたレベル感、特徴をそれぞれ比較しながら解説しますね。
算数応用問題集はじめてさんにおすすめ!小学ハイレベルワーク 算数
オールカラーで解説しっかり!取り組みやすさナンバー1。
文理出版のトクとトクイになる!小学ハイレベルワーク 算数は算数の応用問題初心者さんにまずおすすめしたい問題集です!
オールカラーですっきりまとまっており、可愛いシカのキャラクターの吹き出しもあちこちに見られます。
内容はまず教科書レベルの標準問題から導入としてはじます。
その標準問題もいきなり問題がぽん!と出されるわけではなく、まずは例題の説明から入ります。
例題は1ページの半分以上の場所をとって、場合によってはグラフや図を用いてかなり分かりやすく解説されています。
ハイレベル教材の中では、一番導入箇所の説明が丁寧なのではと感じます。
いきなり難しい問題ばかりでてきて、お子様が算数嫌い!となってしまっては元も子もないですよね。
教科書レベルの標準問題からハイレベル問題まで無理なくステップアップ!
先ほど標準問題の解説が丁寧と話しましたが、それだけでは終わりません。
全体の構成として、標準、ハイレベル、できたらすごい、とレベル別でステップアップできる方式になっています。
また、ところどころに思考力育成問題が入っていて、教科書とは関係ないけれど算数の知的好奇心を満たすような問題がでてきます。
例えば、コンピューターで使われる二進数の話や、黄金比の話などです。
ハイレベル問題は、教科書の内容をもう少し難しくした応用問題という印象です。この後紹介する他の問題集と比べて、教科書準拠感が強めです。
解説はすっきりまとまっています。特別丁寧ではないですが、子供が十分理解できる程度です。
教科書よりちょっと難しい問題にもチャレンジしてみたい!と考えたときに、まず手に取ってみてほしい1冊です!
思考力と読解力もアップ!Z会グレードアップ問題集。
Z会のグレードアップ問題集は、我が家では親子共にハイレベルな問題集のなかで最も好きな教材です!

教科書準拠感は少なめだが、読解力が必要になる良問揃い!
最も大きな特徴は、算数の問題ではありますが、問題の設定をしっかり読み込み理解する読解力が必要になるところでしょう。
先ほど紹介した小学ハイレベルワークが教科書に準拠したつくりであることに対し、グレードアップ問題集ははじめて提示される設定だけれど問題を解く過程で教科書に載っている計算方法を使う、といった形式です。
例えば息子が今解いている小学校6年生のグレードアップ問題集の文章題を例にだします。
「今日は視力検査の日!ゆうすけさんはどのような決まりで視力が決まるのか疑問をもちました。」という導入です。
そして、視力測定のマーク「C」の直径、隙間の長さ、太さと検査の距離、視力がいくつと判定されるかの説明がゆうすけさんと先生の会話形式で続きます。
視力と距離の関係のグラフをよく見て、比例の関係になっていることに気がつけるか、ということがまずポイントになります。
はじめてグレードアップ問題集に触れたお子様だと、こんな問題教科書で見たことない!とびっくりするかもしれません。
ですが、しっかり設定を読み込めば、問1、問2と進めるにつれ解きほぐすことができるようにうまく作られていることに気がつけます。
レベル感は極端に難問というわけではありません。ですが、高学年の特に文章題の問題集だと大人でも考えてしまうこともあります。
算数は計算・図形と文章題の2種類あります。特にZ会の特徴がでているものが文章題になると思います。
解き進めるごとに算数って面白い!が感じられる良問揃いの問題集です!我が子も大好きな教材です。
最近は大学入試も暗記分野が直接出題されずに、先に前提条件を読み込んで答える問題が出題されますよね。
目先の点数アップだけではなく、先々に役にたつ力を身につけることができる教材だと思います。
オールカラー。思考を書きだせる余白スペースが十分にある。
こちらもオールカラーです。マスコットキャラクターなのか、Z会のZを胸につけたキャラクターが時々でてきます。
また、私が気に入っているポイントが余白がしっかりあるところです。
問題用紙に思考や計算、アイデアを直接書きたい!ということありますよね。私は直接書きたい派です。
もちろん、別の紙に書きだす手もありますが、特に図形問題の場合書き込んだからこそ思いつくことってあると思うんです。
他の問題集を見ていると、1ページにみっちり問題が埋まっているものをよく目にします。
好みによるとは思いますが、私は書き込む余地がたくさんあるZ会の作りが好きです。
解説が丁寧!
Z会は解説が丁寧だと思います。
設定が読み込まなければならないもののため、解説がしっかりしていないと理解が難しい、というところもあるかもしれません。
まず答えが載っていて、その後に考え方が図やグラフを用いて分かりやすく説明されています。
私も息子と一緒に問題を解いて、解説を読みながらなるほどなぁと勉強になっています。
安い!コスパ抜群!
なんといってもこの内容の充実度で千円以下のお値段はびっくりです!
2025年9月時点で1冊880円。もうとりあえず買ってみてもいいかなという気持ちになります。
我が家の大好きな教材なのでおすすめ理由がどんどん出てきてしまいますが、コスパも抜群でとてもいいです!
中学受験を考えている方へ最初の1冊!受験研究社 標準問題集算数

標準問題集と記載があるが、内容はしっかりハイレベル!
受験研究社の標準問題集算数は、タイトルに惑わされることなかれ、しっかり応用問題を含んでいます。
内容はZ会とは異なり、教科書に準拠しています。
はじめに単元の要点のまとめがわかりやすく解説されており、そのあとステップ1で教科書レベルの問題がでてきます。
その後、ステップ2、ステップ3とレベルアップした問題が続きます。
つくりとしては小学ハイレベルワークに似ていますね!
小学ハイレベルワーク内のハイレベル問題が、標準問題集算数のステップ2に相当するかと思います。
標準問題集算数のステップ3の問題はなかなか難しいです。
カラーではありませんし、キャラクターもでてきません。
算数が得意!というお子様や、中学受験を意識しているけれどいきなり塾に行く前に学校の標準問題から復習したいというお子様に合っていると思います。
こちらの標準問題集算数には「文章題図形」という別の教材もあります。
問題配分は7割文章題、図形3割というところでしょうか。あまり図形問題が多いイメージはありません。
そして、単元の要点のまとめもありません。個人的には標準問題集算数の方がおすすめです。
なお、受験研究社さんはハイクラステスト算数という教材も出版しています。

こちらはしっかり中学受験の過去問が問題として使用されています。
中学受験が気になるけれど、どうしようか迷っている・・・という方向けの家で取り組めるハイレベルな市販教材です。
中学受験用の市販教材は数多くあり、他にもハイレベ100、トップクラス問題集、最レベ、などがあります。
こちらの受験研究社さんの教材は、標準問題集算数から移行するとテキスト形式が同じため取り組みやすいかと思います。
子供の算数の応用問題の教材探しにお悩みの保護者の皆様に、参考になりましたら幸いです。