小学生向け理科学習漫画おすすめ本4選比較!理科ダマン・サバイバル・実験対決・るるぶ

理科学習漫画紹介のアイキャッチ

小学生が理科に興味をもつきっかけとして、学習漫画は効果抜群ですよね!

とはいっても、書店には数多くの理科の学習漫画が並んでいて、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。

そんなパパママさんへおすすめの理科学習漫画は以下の4シリーズです。

つかめ!理科ダマンシリーズ
科学漫画サバイバルシリーズ
実験対決シリーズ
るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!シリーズ

どの漫画も実際に小学生の息子が面白い!とはまったものばかりです。

それぞれ異なる良さがあるので、この記事では本の特徴やメリットデメリット、実際に読んだ息子の反応など具体的にご紹介します。

また、サバイバルについてはシリーズが全90巻と多く全て揃えることは大変です。

なので、特に我が家でヒットしたオススメの巻を紹介します!

以下、特徴を簡単に表にまとめました。価格や発行巻数は2025年5月の情報になります。

対象学年価格/冊発行巻数特徴
つかめ!理科ダマン低学年~
中学年
1300全9巻・ギャグ満載でとにかく漫画が面白い!!特に男の子受け◎
・絵柄が特徴的。キャラクターの絵の好き嫌いがありそう。
・基本的には1話1テーマなので読みやすいが、情報量は少なめ。
科学漫画サバイバル低学年~
高学年
1320全90巻・漫画が面白く、かつ情報量も多い。バランスがいい作品。
・初期と後期で漫画のタイプと扱うテーマが大きく異なるので要注意。
 <漫画のタイプ>
 初期:ギャグとやんちゃな行動多め。絵もギャグ寄り。
 後期:絵が綺麗になり、子供たちの行動も保護者が安心して見れられる内容。
 <テーマ>
 初期:自然の中のサバイバルをメインに扱ったものが多い。
 後期:AIやSDGsなど近年話題のテーマを扱うものが増えてくる。
・1冊で完結しないものも多く、費用がかさむ。
実験対決中学年~
高学年
1320全50巻・漫画は面白く、実験の面白さが分かる。情報量も多い。
・小学校低学年には難しい用語がでてくる。(物質名や実験器具など)中学年でも理科が好きな子供向け。おすすめは高学年。
・サバイバルほどではないが、全巻揃えるには費用がかさむ。
るるぶマンガで学ぶ中学年~
高学年
1430~
1760
全22巻・1冊に含まれる知識の幅広さと情報量はピカイチ!最新情報もバッチリ!
・図解や説明のグラフ、絵がとても分かりやすい。漫画と解説ページが交互に登場し、参考書に近い構成。中学受験の知識付けにぴったり!
・巻末の付録が面白い。クイズやテーマに関係した仕事をしている人へのインタビュー、日本各地の施設紹介が載っている。

詳しくは以降の記事をご覧ください。

お子様の理科学習漫画選びにお悩みの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。

はじめの1冊におすすめ!ギャグ満載!「つかめ!理科ダマン」


ギャグ満載でとにかく面白い!!

マガジンハウス出版のつかめ!理科ダマンはギャグ満載で間違いなく面白い本です!

息子いわく、笑えるという意味での面白さは理科漫画のナンバー1だそうです。

まず、登場人物がみな個性的です。科学の才能がありこっそりとんでもない実験をしてしまう主人公シン、大食いで怪力の妹、少し残念なパパ、怒ると怖いママ、そしていとこの少年や個性的な友人、時に無茶を要求するパパの会社の上司。

例えば主人公シンの妹ジュリは、大食いで食べ物が目の前にあると超人的な能力を引き出します。ダチョウにリンゴを奪われるとダチョウ並みのスピードで走って奪い返そうとし、肉のにおいがすると怪力で周囲のものを破壊してまで食べようとします。猪突猛進です。

そんな中、主人公シンは妙に冷静に周りを観察して、科学の観点からコメントしたりするので面白いんです。

シンと愉快な仲間たちが日常の科学を見つけて遊んだり、時には海外、さらには体の中や宇宙まで向かい冒険を繰り広げます。

ギャグはわかりやすく笑え、時にはおならのような子供は大喜びするネタが含まれます。

保護者の皆様や一部の子供には少し顔をしかめるようなこともあるかもしれませんが、息子には大うけ!でした。

絵が特徴的で好き嫌いが分かれそう。

ベースの絵がそもそもユニークなのですが、変顔の面白さは必見です。

息子の場合、絵を見ただけでゲラゲラ笑いだしていました!

ただ、面白い絵なのですが、可愛いイラストではありません。

どちらかというと、保護者受け、女の子受けよりも男の子受けがよいかと思われます。

読みやすいが、情報量は少なめ。

内容は小学校低学年でも十分に理解できる難易度です。

基本的には1話1テーマですが、4巻の人体の不思議や5巻の宇宙の不思議については、数話にまたがって話が続きます。

1話1テーマは読みやすいという良さがありますが、内容を深堀りしにくく情報が薄くなります。

個人的には宇宙についてしっかり記載がある5巻が読みごたえがあり好きなのですが、好みによるかと思います。

巻末にコラムがありますが、他のサバイバルや実験対決と比較すると1冊あたりの情報量は少ないです。

理科や読書になじみがないお子様に、はじめての理科学習漫画としておすすめのシリーズです!!

面白くて理科の知識が身につく大人気漫画!「科学漫画サバイバル」


面白さと情報量のバランスがいい。

朝日新聞出版の科学漫画サバイバルは理科の学習漫画の中で最も有名といっても過言ではない大人気シリーズです!

漫画が面白く、かつ1冊あたりの情報量も多く理科の知識がしっかり身につきます。

情報量が多いと書きましたが、説明はわかりやすく小学校低学年でも理解することができる内容です。

小学校低学年から読むことができ、高学年になっても満足できる情報量と面白さがある、とてもバランスがよく満足度が高いシリーズです。

サバイバルの大きな特徴として、巻やテーマごとに漫画を作画、編集するメンバーが変わります。

そして、大きく分けて初期と後期で漫画のカラーががらっと変わっています。

そのため、具体的な漫画の内容については次の章に書きたいと思います。

作画編集が巻によって異なるので要注意!

科学漫画サバイバルは2025年5月時点で全90巻発売されています。

初代は2008年、今から20年近く前の出版です。

先ほど述べたようにサバイバルシリーズの大きな特徴として、巻ごとに漫画を作画、編集するメンバーが変わります。

(他の理科ダマンや実験対決は同じ方が漫画を描き続けています。そのため漫画のテイストは巻ごとに変わりません。)

そして、大きく分けて超初期とその後(後期と呼ぶことにします)で漫画のカラーががらっと変わっているので注意が必要です。扱うテーマも変化しています。

<サバイバル初期 2008年~2010年の超初期のみ>


初期は絵柄が可愛いよりギャグ漫画調です。主人公の行動がかなりやんちゃなことが多く、ギャグ多めです。

息子にとっては後期の綺麗めな内容より初期の方が面白かったらしく、この時期のシリーズを買ってくれと頼まれます。

ですが、保護者にとってはキャラの行動に顔をしかめることがあるかもしれません。

息子にとっては、はちゃめちゃな動作も面白さの一つであるようですが・・・

もし、わが子がキャラクターの真似をすると困ると懸念されるようでしたら、2010年以降の作品を選ぶと安心でしょう。

扱うテーマは「サバイバル」の要素を強く押し出しています。いきなり身体が小さくなって昆虫の世界で生き延びるには、無人島に行ったら、恐竜の世界に迷い込んでしまったら、自然災害に巻き込まれてしまったら。

このような絶体絶命の中、少年少女がたくましく知恵を使いながらピンチを乗り越えていきます。

この超初期の人気作品、「昆虫世界のサバイバル」と「恐竜世界のサバイバル」は2023年にリニューアルして改訂版が発売されています。イラストが綺麗に万人向けに変更されているので、昆虫世界が欲しいけれど絵が好きじゃないなと考えていた人には朗報です!


<サバイバル後期 2010年以降>


後期というより、2010年以降は綺麗なイラストの漫画が増えてきます。

具体的に説明すると、ゴムドリco.さん、韓賢東さんが漫画を手掛けるジオ、ピピ、ケイの冒険シリーズの絵が綺麗です。

ジオシリーズは人気のため、サバイバルで一番多く登場するキャラクターです。

2023年以降は日本の方がイラストを担当した漫画で新キャラクターのダイヤ、マーレ、キュリが活躍するシリーズも出ています。

こちらも綺麗な絵柄です。

私個人の感想では、ジオ、ピピ、ケイのシリーズが1番好きです!イラストの綺麗さと漫画の面白さ、サバイバル感がバランスよく共存しています。

大人気で映画化もされた人体のサバイバルでは、博士が発明した小さくなる探査機に乗り込んでピピの体内を大冒険します。ピピは野性的で大食いなので、体内ではハプニングの連続でワクワクします!

ピピは可愛いのに大雑把なところがあり、潔癖症のケイと全く違うキャラクターで面白いんです。主人公のジオもときにふざけることはありますが、ピンチに負けない勇気とサバイバル力があって応援したくなります!

後期になるにつれ、AIやSDGsなど近年話題のテーマを扱うものが増えてきます。AI以外には、海面上昇、アレルギー、ごみ、食糧危機などがあります。

中学受験の時事問題対策にもなりそうですね!

発行巻数が多い!費用がかさむ。

こちらのサバイバルの難点は、とにかく発行巻数が多くそろえようとすると費用がかさみます。

1冊あたりの値段も1320円とお安くはないですよね。

また、1つのテーマを2、3巻にまたがって扱っているものも多いです。昆虫、人体、宇宙、これらの人気テーマは全て複数巻です。むしろ1巻完結のものが半数ほどかもしれません。

そのため、好きなテーマのみ絞って選んで購入する必要があります。

サバイバルシリーズおすすめランキング!

まず、2020年~2021年開催「キミが好きなサバイバルはどれ?サバイバル総選挙」のアンケート結果を紹介します。

総投票数12万のアンケート結果です。朝日新聞出版の調査したアンケート結果を記載させていただいております。

1位 新型ウイルスのサバイバル
2位 人体のサバイバル
3位 水不足のサバイバル
4位 深海のサバイバル
5位 昆虫世界のサバイバル
6位 地震のサバイバル
7位 恐竜世界のサバイバル
8位 宇宙のサバイバル
9位 水族館のサバイバル
10位 ナイトサファリのサバイバル

ラインナップを見るとなるほどなぁ!と思う顔ぶれです。

息子とママのランキング紹介

我が家ではサバイバルの全ての巻をそろえているわけではありませんが、この1~10位の巻に加えトータル40巻以上は読んでいます。主観が入りますが、ランキングを紹介します。

息子の好きなランキングは以下です。

1位 昆虫のサバイバル 2位 無人島のサバイバル 3位 人体のサバイバル

初期のギャグ路線、サバイバルや冒険感強めの漫画が楽しいようです!

私がおすすめしたい本ははじめてさんと中級者さん2パターンで分けて紹介します。

ママが選ぶサバイバルシリーズはじめてさんへのおすすめ

1位 人体のサバイバル 2位 昆虫のサバイバル 3位 恐竜のサバイバル

どの本も冒険のワクワク感があり、ストーリーが面白いです!テーマも身近であったり子供の好きなものなので、はじめての購入におすすめです。そして勉強にもなります。

ママが選ぶサバイバルシリーズ中級者さん小学校中学年以降のお子様へのおすすめ

1位 新型ウイルスのサバイバル 2位 AIのサバイバル 3位 宇宙のサバイバル

こちらはサバイバルを読んだことがあり、これから他の本何にしようかなと迷っている方、または小学校中学年以降のお子様へのおすすめになります。

新型ウイルスのサバイバルはコロナのことも記載があり、大人でもとても勉強になります!ストーリーも面白いです。サバイバルの公式アンケートで1位になっただけの読み応えがあります!

AIと宇宙については近年の発展がめざましいので本の内容はやや古い情報ではありますが、話題のテーマについて分かりやすく学べます。AIや宇宙について概要が分かり面白いなと感じることができる良書です!

宇宙については別で月のサバイバルという本も出版されています。こちらも実際に子供たちが月に行って冒険するお話でおもしろいです。

理科実験が好きになる!高学年におすすめ!「実験対決」


実験の面白さが分かる!

実験対決 学校勝ちぬき戦シリーズはサバイバルと同じ朝日新聞出版です。

科学と実験大好きな小学生が学校ごとにチームを結成して、科学実験の大会に参加し競い合うストーリーです。

主人公の少年ウジュは少しお調子者ですが、目のつけどころがよくキラリと光るものを持っています。ほかにも秀才のウォンソ、可愛いラニといった魅力あるメンバーで実験チームを組み、ライバル小との実験対決に挑みます。

ライバル校に勝つために子供たちが試行錯誤する様子が、実験のトライアンドエラーを疑似体験している気持ちになり応援したくなります。

1巻ごとに酸とアルカリ、電気、力、光とそれぞれ別のテーマの理科の単元を扱います。様々な実験を行い、補足の説明もしっかりしているので理科の知識がしっかり身につきます。

今回紹介する4つのシリーズ中、最も学校で習う理科の内容に近いといえます。

イラストは好みによるかもしれませんが、お下品なギャグはありませんし保護者の皆様が安心できる内容です。

サバイバルとは違って同じ方が漫画を担当しているため、巻ごとに大きく絵柄が変わることはありません。

登場人物も変わらないため、続きものとして親しむことができます。

理科が好きな中、高学年におすすめ!

実験対決は面白いですが、物質名や実験器具の用語が頻繁にでてきます。

そもそも、酸とアルカリの違いとは?など小学校高学年の理科で勉強する内容を扱いますし、内容も軽く触れるわけではなくしっかり掘り下げます。

そのため、よほど理科に関心があり自分で勉強しているお子様ではない限り、小学校低学年から楽しむことは難しいと思います。

息子の場合、5年生になってはじめて実験対決を面白いと感じられるようになったそうです。

一度面白いと思ってからは夢中になって読み進めています!

実験に興味をもつようになったらしく、中にはまだ学校で習っていない光や元素についても教えてくれるようになりました。

全巻揃えるには費用がかさむ。

実験対決は1巻が2010年発売で、2025年5月時点で50巻まで出版されています。

1冊は1320円です。サバイバルほどではありませんが、全巻揃えようとするとなかなか費用がかさみます。

巻の途中から読んでも内容についていくことはできると思うので、好きなテーマを選ぶとよいでしょう。

サバイバルとは異なり、登場人物は大きく変わりません。基本的にあかつき小のメンバー+ライバル校メンバーという構成です。

内容も毎回異なるテーマではありますが、実験対決をすることには変わらないのでストーリー自体に大きな差はないでしょう。

純粋に、興味のあるテーマを扱っているかで選ぶとよいと思います。

1冊あたりの情報の幅広さと充実度はピカイチ!「るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ」


1冊で基本知識から最新情報まで得られる!

るるぶ、と聞いて観光情報誌じゃない?とふしぎに思われた方もいるかもしれません。

そうです。あのるるぶです。

JTB出版のるるぶが子供向けに学習漫画を出版しており、このるるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!シリーズがなかなかの良書なのです!!

理科だけではなく、国語、算数、社会と幅広いテーマを扱っています。

2025年5月時点では、理科は以下のテーマの本が出版されています。

身近な科学、電気とエネルギー、海のふしぎ、食べ物のひみつ、宇宙、天気のひみつ、人間のからだ、未来のくらし、SDGs。

例えば宇宙についてでしたら、1冊の中に宇宙のはじまり、太陽系の構成、恒星や星座について、近年の宇宙開発と幅広い範囲の知識を扱います。

初版の発行が2020年からで、情報が比較的新しいこともオススメできます!

例えば、電気とエネルギーに関してでしたら再生可能エネルギーについてもしっかり情報が書かれていました。

個人的には、1冊の満足度ナンバー1です!大人が読んでも面白いです!

図解やグラフが秀逸!

るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!シリーズは全編通して漫画ではなく、間に文字の説明や図解、グラフを挟みます。

漫画付きの資料集、参考書といった方が適切かもしれません。

この図解やグラフがなかなか秀逸なものが多く、とても分かりやすいです。

大人が読むとよくできているなと感心する半面、子供にとっては全編漫画ではないのでやや読みにくさがあるかもしれません。

漫画は理科ダマンやサバイバルほどの面白さやストーリーはありません。

ですが、息子の場合は小学校中学年の時点で途中で投げ出さずに読んでいました。

帯を受験でお馴染みの佐藤ママが担当されてオススメしています。

確かに、本書を全て読むとかなりの知識が身につくので、中学受験を考えているお子様にはぴったりだと思います!

クイズやインタビュー、日本各地の施設紹介が面白い!

るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!シリーズは巻末の付録まで面白いです。

なかでも、各テーマに即した職業についている人へのインタビューは興味深く読みました。

天気のひみつには、気象予報士さんの一日に密着してインタビュー記事が書かれていました。

お子様によっては、将来の職業への夢へつながるのではないでしょうか。

知識の確認クイズもあり、なかでも電気とエネルギーでは回路の問題がでてきて中学受験向きだなぁと思いました。

るるぶらしいな、と思ったことは、日本各地の関連施設の紹介があることです。

例えば海のふしぎでは各地の水族館、宇宙では宇宙関連の施設や博物館の紹介がありました。

本を読み興味を持って、実際に施設に行ってみる。そうすると知識が自分の中で生きたものに、かけがえのない経験になることでしょう。

なお、インタビューや施設紹介は全ての本に付属しているわけではありませんのでご了承ください。

1冊でしっかり知識を身につけたい意欲のあるお子様にオススメの本です!

お子様の理科学習漫画選びにお悩みの保護者の皆様の参考になりましたら幸いです。

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